先生にキス〈5〉
「なあ、昨日は出来なかったわけだし、いいよな?」
「えっと…何が?」
柊平の胸に、くっつけていた顔をパッと上げると、ニヤリと笑みを浮かべている。
「忘れた…とは言わせたくないんだけどな。」
「ひゃっ…!」
グラッと視界が傾いたかと思うと、私は柊平に抱きかかえられていた。
「今日は、ゆっくり二人で夜の時間を過ごそうな?」
私が、コクンと頷いた時には、布団の上に優しくおろされていた。