先生にキス〈5〉
「幸歩は、これから先…、欲しい?」
「えっ…?」
「俺たちの子ども。」
耳元でコッソリと囁かれて、思わず布団から勢いよく飛び出しそうになってしまった。
「どうしたの!?急に…」
少しウトウトし始めていたのに、一気に目が覚めちゃった…。
「急に…ってわけじゃねぇよ。前から少しずつ意識してたんだけどな、俺。」
そういえば、柊平のお母さんに会いに行った時、ちょっとだけ、そういう話題になったっけ…。