先生にキス〈5〉

グッと更に前に差し出された封筒を、無視するわけにもいかず、結局私は受け取った。


封筒を手にした瞬間、ズキッとした痛みが体中に走る。


「良かったじゃん!これで綾月先生にも確実に届けてもらえるね。」


封筒を差し出した女の子の隣にいた女の子がニコニコしている。


「うん。良かったよ〜。ここまで来たかいがあったな…。」


嬉しそうな顔をしてる女の子たちの会話は、半分耳に入ってこなかった。



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