先生にキス〈5〉

カチッという音がして、部屋の明かりが点けられた。

急に明るくなった視界に目を少し細めていると……






「み…幸歩…?」


声のする方に、荒い呼吸をしながら顔だけを向けると、驚いた表情で立っている柊平が映った。


「どうした!?一体、何があったんだ?」


柊平は慌てて、着ていたコートを私の肩に羽織ると、そのまま強く抱きしめた。


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