先生にキス〈5〉

――――――――…‥
―――――――…‥
――――――…‥


「………ん…」


静かに目を開けると、薄暗い天井が映った。


あ…れ……?
私…いつの間にベッドに寝たんだろう…?


リビングで柊平に抱きしめられて……それからどうしたんだっけ…?


ズキン…と痛む頭に手を伸ばそうとして布団に入っていた手を出すと……


その手が温かくて大きなものに包まれた。





「……幸歩、大丈夫か?」

顔をベッド横にゆっくりと向けると、そこには私の手を両手で包みこみながら、優しい瞳で見つめている柊平の姿があった。



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