先生にキス〈5〉

「柊平……私…」


「あの後、幸歩…寝ちゃったんだよ…。すげぇ体が熱くて、苦しそうな呼吸してた。だから直ぐに抱きかかえてベッドに運んだんだ…。」


そう言って、片手を私のおでこに伸ばして、そっと触れた。


そっか…。
私、あのまま泣き疲れて眠っちゃったんだ…。


「まだ熱あるな…。具合…どうだ?」


「…さっきよりは楽になった気がするけど、あんまり調子よくない…かな。」


少し頭痛もするし、喉も痛くなっちゃった…。



< 283 / 336 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop