先生にキス〈5〉
「柊平……私…」
「あの後、幸歩…寝ちゃったんだよ…。すげぇ体が熱くて、苦しそうな呼吸してた。だから直ぐに抱きかかえてベッドに運んだんだ…。」
そう言って、片手を私のおでこに伸ばして、そっと触れた。
そっか…。
私、あのまま泣き疲れて眠っちゃったんだ…。
「まだ熱あるな…。具合…どうだ?」
「…さっきよりは楽になった気がするけど、あんまり調子よくない…かな。」
少し頭痛もするし、喉も痛くなっちゃった…。