先生にキス〈5〉
「柊平…もう寝た方がいいよ…。明日も学校あるでしょ?」
ベッド横にある時計に目を向けると、深夜2時を回っていた。
「俺のことは気にしなくていいから…。今は自分よりも幸歩の風邪が治ることが先決だし大事だ…。」
「でも……私もこのまま寝れば良くなると思うから…。お願い……、柊平も体を休めて…?」
あまり力が入らない手で精一杯、柊平の手を握りしめた。
柊平だって、仕事して帰ってきて疲れてるんだから、無理させたくない…。