先生にキス〈5〉
「…分かった。幸歩の優しさに甘えるよ…。」
柊平はニッコリ笑うと、ベッドに静かに入ってきた。
「柊平、べ…ベッドに一緒に寝たら、風邪…うつっちゃうかもしれないよ…?」
「別にうつったって構わないよ。その方が幸歩の具合も早くよくなるだろ?」
微笑んだ柊平は、私の後頭部に手を回して、胸元へと抱き寄せた。
「幸歩だけは…ずっと離さないからな…。今も、これから先も…俺が傍に居て、一緒に過ごしたいのは…お前だけ。」
髪に落とされたキスが…
柊平の温もりが…
私の目から涙を溢れさせてた…。