先生にキス〈5〉

か…帰ってから…!?
ドキドキする私からパッと体を離した柊平は、ニコッと微笑む。


「幸歩、手のせて。」


柊平は私にスッと手を差し出してくれた。


「うん。」


私は頷いて、柊平の手の平に手をのせると、ギュッと包み込むように優しく握られる。



大きくて温かい手…。
心が落ち着く…そんな手だよね…。


「それじゃあ、行きますか!」


私たちは、パーキングを出て、人が行き交う街中の大通りへ。



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