先生にキス〈5〉
朝は忙しいのに…
私にお粥作ってくれたんだ…柊平。
せっかくだから…食べようかな…。
昨日の夜は結局、何も食べなかったから、心なしか、お腹も空いた気がするし…
これで少し食事をとって、薬を飲んで休んでいればいいよね…。
まだダルさのとれない体を起こして、カーディガンを羽織り、キッチンに行くと…
コンロに小さな鍋が置かれていた。
フタを開けると、中にはふんわりとした卵粥…。
まだ作ってから時間もそれほど経ってないせいか、ホンワリと湯気が立ち上る。
美味しそう…。