先生にキス〈5〉
―――――――…‥
―――――…‥
「……柊平?」
目を開けると、柊平の寝顔が映りこんできた。
少し視線を上に向けると、カーテンの隙間から柔らかい日差しが零れていて…
朝になったんだ…っていうことがすぐ分かった。
あのあと…
泣き疲れて、いつの間にか眠っちゃったんだ…私…。
柊平がベッドに運んでくれたんだね…。
静かな寝息をたてている柊平の頬に手を伸ばして、そっと触れた。
ごめんね…。
夜遅くまで私を抱きしめてくれてたから、疲れちゃったよね…。
でも…すごく嬉しかった…。
ありがとう…柊平。