先生にキス〈5〉
「そ、そういえば、どうしたの?梗子がここにいるなんてビックリしちゃった…。」
「実は、このサロンで私の友達が働いてるから、幸歩が来るっていう情報をキャッチしたのよ。」
「そ、そうだったんだ…。私も知ってる子?」
「えっと…隣のクラスだったし、知らないと思う…。私は部活が一緒で仲良かった子なんだ…。」
なるほど……。
そうだったんだ…。
「でも、その子…私のこと知ってたんだね…。隣のクラスだと、あまり関わる機会もなかったのに…。」
「そんなの知ってるに決まってるでしょ?幸歩はクールで可愛い転校生で有名だったんだから!」
ニコニコしながら私の肩をポンポンと叩く梗子に、思わず“えぇっ!?”と大きな声を漏らしてしまった。