先生にキス〈5〉

「そ、そういえば、どうしたの?梗子がここにいるなんてビックリしちゃった…。」


「実は、このサロンで私の友達が働いてるから、幸歩が来るっていう情報をキャッチしたのよ。」


「そ、そうだったんだ…。私も知ってる子?」


「えっと…隣のクラスだったし、知らないと思う…。私は部活が一緒で仲良かった子なんだ…。」


なるほど……。
そうだったんだ…。


「でも、その子…私のこと知ってたんだね…。隣のクラスだと、あまり関わる機会もなかったのに…。」


「そんなの知ってるに決まってるでしょ?幸歩はクールで可愛い転校生で有名だったんだから!」


ニコニコしながら私の肩をポンポンと叩く梗子に、思わず“えぇっ!?”と大きな声を漏らしてしまった。


< 330 / 336 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop