先生にキス〈5〉
「それに、校内放送使った時もあったし、机の中に手紙入れてあった時もあったよね …?もう…大胆すぎだよ…柊平。」
思い出し始めると、キリがないような気もする…。
私たちのことがハッキリとバレたのも並木君だけだったのは……奇跡的なくらいだよね…。
「そういえば、そうしたことあったなぁ…。でも、俺だって必死だったんだぞ?幸歩が他の男のものにならないようにさ…。」
私の髪をクシャとさせながら、柊平は微笑んだ。
「いくら担任って言ったって、学校だと生徒よりも接する時間は少ないからな。幸歩は、クールな転校生ってことで、男子に人気あったし…。」
私……クールだったっけ?普通だと思うんだけど…。