先生にキス〈5〉
「幸歩が着たら…似合うな。絶対…。」
ショーウィンドウの近くまで寄って、二人で見つめた。
「……私も、こんな素敵なドレス…着れたらいいなぁ…。やっぱりウェディングドレスって、憧れだし…。」
「もう近いうちに着るだろ?幸歩の憧れは…現実になる…。」
近いうちに……かぁ。
ウェディングドレスって、なんだかずっと憧れの気持ちがあった…。
でも、それは憧れだけで…
まさかこんなに早く自分が着れる日が来るなんて、思わなかったなぁ…。