先生にキス〈5〉
2つの話
二人で思う存分、ドレスをみた後は…
大通り沿いにあるカフェに入った。
クラシックのかかるホッと落ち着ける店内。
店員さんに案内されて、私たちは窓際の席に座った。
「幸歩と、こういうところ入るのって……もしかして、初めてじゃないか?」
柊平はテーブルの上のメニューを開いた。
「うん…。初めて…。」
高校生の頃は、日中に…こんなに人がいるような場所には来れなかったもんね…。
ご飯は家で食べていたし…。
そういえば、社会人になった後も外食って、意外にも行ってなかったなぁ…。