先生にキス〈5〉

「幸歩〜!一人で見てニコニコしてるのズルいじゃん…。俺も一緒に見たい…。」


柊平が横からバッグの中を覗き込む。


「あっ…!もう出発しないと本当にマズいですよ…!」


時計を見ながら、私は慌ててバッグをしめる。


「おっ…、そうだな。幸歩のお母さんのところにも挨拶に行くもんな…!」


柊平もバタバタと上着を羽織った。



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