先生にキス〈5〉

「ダメ。今日は、二人の記念日なんだから、拒否権は使えないぞ?」


そ…そういう意味での笑顔だっの…?


だったら最初から聞く意味…なかったような気がするんですけど……。


拒否権なし、だなんて…柊平らしい…。



まあ……最初はみんな恥ずかしかったりするんだもんね……。


二人の記念日だし…
大切な日だし…




「それじゃあ……一緒に入る…。」


熱くなる顔を俯かせて、呟くように言った。



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