先生にキス〈5〉
「あら〜!幸歩、綾月先生!おはよう!二人揃って、わざわざ来てくれたの?」
私の家に寄ると、お母さんがテンション高く迎えてくれた。
「…行く前に挨拶…しておきたかったの。」
私がそう言うと、お母さんはニッコリ微笑む。
「ありがとう…。なんか…ジーンときちゃうわね…。でも…新しい二人の門出だから、今日は笑顔で見送るわよ!」
ちょっとだけ…
笑顔のお母さんの目元がキラッと光っていた気がした。