先生にキス〈5〉
「座って待ってて下さいね?雑誌とか、テレビとか…何か見ながら、ゆっくりくつろいでいて下さい。」
一応、しっかり言っておこう…。
「分かったよ。ちゃんと待ってるから。」
微笑む柊平は早速、紅茶を飲み始めた。
うん、大丈夫そう…。
念押しもしたことだし…
ホッとしながら、キッチンに戻ると、エプロンをかけて買い物袋の中から食材を取り出した。
野菜…たくさん買ったなぁ…。
でも柊平からのリクエストだもんね…。
“あの野菜スープが食べたい”っていう嬉しいリクエスト。