先生にキス〈5〉
「ゆ…ゆっくり待ってて?運転もしてきて疲れてるでしょ?」
「幸歩の傍に居れば疲れがとれるからさ…。それに、一人で待ってたって何も手につかねぇよ。お前のことで頭いっぱいだし…。」
耳元で呟く柊平の声に鼓動は、一気に速くなる。
嬉しいけど…
これじゃあ準備どころじゃなくなっちゃうよ…。
「ねぇ、と…とりあえず後にしようよ…。このままだと、ご飯…何も作れなくなっちゃうから…。」
「後じゃなくて、今がいいんだけど…。」
う〜ん……
どうしよう……。