先生にキス〈5〉
「早めに食べ始めれば、夜の時間もゆっくり過ごせるもんな。」
「えっ?」
スープを器に入れようとしていた私は、危うく器を落としそうになってしまった。
ちょっ、ちょっと…
早く食べる理由って、そっち!?
お腹がすいたから…じゃないの??
「幸歩、どうかした?顔赤い…。」
「き…気のせいだと思うよ…。あ……あとは私が準備して運ぶから、柊平は先に座ってて!」
柊平の背中をグイグイ押して、先に部屋へと行ってもらった。
もう……
赤くなるに決まってるじゃん……。