片隅に置いた、
はじめ
始まりは多分、入学式。
ひたすら長い校長とPTA会長の話も終わり、大きな山越えたかなー、と思った。
「次は2年生からのメッセージです―――」
まだお話あるのか、だるいなあ、とか思いながらもシャキッと意識してパイプ椅子に座る。
(お母さんに言わせると第一印象が大事らしい)
だるそうな同級生たちを見ていた私は突然目を奪われた。
――――それが出会い
メッセージとやらを読むらしい先輩。
何あれ、カッコイイ。
今まで見てきた芸能人や、中学のときのモテる男子とかとは、全然違う。
私の目は一瞬にしてその先輩に釘ずけになった。
先輩はペコリ、とお辞儀をして、手に持っていた紙を広げて読み始めた。
私は耳の全神経をその先輩に集中さした。
「新入生のみなさん、入学おめでとうございます――」
私はその先輩の声を聞いたとき、幸せな気分になった。
しんにゅうせいのみなさん………
(私もその中に入れてたらいいな)
「…改めて新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
2-B 坂本 勇樹 」
――――にのびい、さかもとゆうき。
私の脳みその中にインプットされたのを感じた。
ヤバイ、顔にやける!!
ひたすら長い校長とPTA会長の話も終わり、大きな山越えたかなー、と思った。
「次は2年生からのメッセージです―――」
まだお話あるのか、だるいなあ、とか思いながらもシャキッと意識してパイプ椅子に座る。
(お母さんに言わせると第一印象が大事らしい)
だるそうな同級生たちを見ていた私は突然目を奪われた。
――――それが出会い
メッセージとやらを読むらしい先輩。
何あれ、カッコイイ。
今まで見てきた芸能人や、中学のときのモテる男子とかとは、全然違う。
私の目は一瞬にしてその先輩に釘ずけになった。
先輩はペコリ、とお辞儀をして、手に持っていた紙を広げて読み始めた。
私は耳の全神経をその先輩に集中さした。
「新入生のみなさん、入学おめでとうございます――」
私はその先輩の声を聞いたとき、幸せな気分になった。
しんにゅうせいのみなさん………
(私もその中に入れてたらいいな)
「…改めて新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
2-B 坂本 勇樹 」
――――にのびい、さかもとゆうき。
私の脳みその中にインプットされたのを感じた。
ヤバイ、顔にやける!!