Christmas Song



あれから医務室に連れてこられた私は、ベットに寝かされ、看護師に体温やら血圧やら測られた。



微熱があったぐらいで、しばらく横になっていた。


けど、なかなか体調が戻らず、早退するように言われた。




怠さの残る体で、自分の部署へ戻り、課長へ報告を行った。



課長にもそうしろと言われ、デスクにある自分の荷物を持ち、他の社員に謝り、エレベーターに向かった。




『待って!』



後ろから声が聞こえ、振り向いた。



そこには、さっき私を医務室まで運んでくれた男性社員がいた。



「上村さん、さっきはありがとうございました」



また今度でいいやと思ったお礼を、追いかけてきたことですることができた。



『いいよ。それより大丈夫?』



「はい。心配かけてすいません」



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