Christmas Song
『はい、お待たせ』
「ありがとうございます」
上村さんがテーブルに持ってくるまでにそんなに時間はかかんなかった。
「いただきます」
失敗した。
時間ないのに、熱くて食べれない。
一生懸命に冷やしながら食べてると、前に座る上村さんが笑っていた。
「…どうしたんですか?」
『はは、ごめん。原田さんが面白くて』
ちょっとムッとする。
一生懸命、食べてるのに。
『ち、違うよ。一生懸命食べる姿が可愛いって意味』
可愛い。
そんな言葉を聞いて、顔が熱くなる。
「そ、そんな、じょ、冗談、言わないでください」
『冗談じゃない。本気だ』
真剣な顔で言う上村さんに、少しドキッとした。