Christmas Song
『やっぱり雫狙いだったんだね』
仕事が終わり、上村さんのことを早苗に相談した。
「っ、知ってたの?!」
告白されたことを言ったら、驚くことなく知ってたような返事が返ってきた。
『勘よ。雫のこと好きなんじゃないかなぁって感じただけ』
「か、ん?」
『というか、もろに態度出てたよ』
「ぜ、全然、気づかなかった…」
自分の鈍感さに呆れ、ため息をはく。
敏感な方だって自分では思ってたのに。
『そりゃそうよ。相原さんに夢中だったじゃない』
「っ…そっか」
確かに、私は紘貴ばかり気にしてたからな。
『で?』
「で?って」
『だから、へ・ん・じはどうするの?』
「…どうしよ」
またため息をはく。