Christmas Song
12月26日
0時10分
時間は無惨にも過ぎ去る。
待ってても彼は来ない。
もしかしたら、あの彼女と過ごしているのかもしれない。
「…ッヒック…ウ、ェッ…ッ」
私との約束さえどうでもよかったということなの?
だとしたら早めに捨ててほしかった。
こんなに傷付くことも、愛することもしなかった。
「ウッ…うぇッ…つッ」
涙は止まらなくて、嗚咽も止まらない。
傍からみたら、私はすごく惨めだと思う。
クリスマスに一人ぼっちで泣いてる女なんて…。
ごめんね。
今だけは泣かせてね。
お腹に手をあて、心の中で謝る。
現れない大好きな人を思い、泣き続けた。
ひとしきり泣いた後、私はベンチから立ち上がった。