Christmas Song
そこにいたのは…紘貴と一緒にあるいていた女性だった。
なんで?
『できたのか?』
『もう!できたわよっ』
『包めよ』
『えっらそーに』
仲良しなんだね。
わざわざ見せるために?
『ごめんな。こいつすぐ逃げるから』
私の方を向きながら、そう言った。
なんだか虚しくなった。
嫉妬してる。
「…ううん」
首を横に振る。
早くこの場から立ち去りたい。
『あ!もしかして貴方が紘貴の彼女さん?!』
『そうだよ』
紘貴は間を置くこともなく答えた。
もう紘貴が何を考えているのかがわかんない。
『初めましてーっ。紘貴の従姉妹の初美です!』