星のカケラ
腐れ縁とは怖いものだな。

透とは、家が近かったせいか昔から一緒にいる。

昔はよくあの公園で遊んでたな…。

俺はのんきに昔の思い出を思い返していた。

「ちょっと藤村!あんた、あんまりその子に話しかけるな!
…バカがうつるだろ!」

「なんだと!バカは病気じゃないからうつらないんですぅ!」

…俺を挟んで言い合うな。迷惑だ。

「沙夜だっけ?
あたし佐伯 梨華 。よろしくな!」

俺の前の席にいる佐伯が挨拶をする。

「うん!よろしくね、梨華!」

二人は笑顔で話し出した。

「ねぇ、二人とも俺のこと、軽く無視してるよね…?」

「…そうなんじゃねぇの。」

うなだれる透を見て、また周りがうるさくなるなと、これからの事を考え、ため息をついた。
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