星のカケラ
この席はいい…。

窓際から二列目の後ろから二番目。

直接、陽が当たらず暖かい。

そして、寝ていても見つかりにくい。

そんなことを思っていると、覚めたはずの眠気が襲ってきた。

うとうとしながら、それでも空を眺めていた。

「じゃあ水島の席は…遠野の隣りだ!
遠野!手を上げろ!」

いきなり担任に呼ばれ、一瞬、ビクッとし言われた通りに手を上げる。

すると、転校生がこちらに来る。

ふと横を見ると窓際の席が一つ、開いていた。

もちろん、自分の隣りだ。
< 8 / 24 >

この作品をシェア

pagetop