モノ・クロ

風宮さんがちらりと小林くんの方を見た。


「あの…私は行かなくて良かったのでしょうか?」



「いいんだよ。麗さんは作業で疲れてるんだし。それに…。」

いいかけた言葉を飲み込み、小林くんは俯く。

その俯く顔は少し赤くなっているようにも見えた。



ん?

何を言おうとしたのだろうか?


僕はこの二人の関係がよく分からなかったりする。
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