リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『純愛』・5
わたしは昔っから人付き合いが苦手で、言葉も少ないので、友人と呼べる人はごく少数。

だけど先輩のおかげで、話しかけてくれる人がたくさんできました。

嬉しかったケド…その分、先輩を凄く遠く感じてしまいます。

わたしなんかが側にいて、迷惑になっているんじゃないかと…。

基本的に、生徒会副会長である先輩から何か言われない限り、わたしはどう動いていいか、分からないのです。

気を利かすこともできず、いつも部屋の隅で小さくなってしまいます。

話の輪の中にも中々とけこめないでいるのが、もどかしい…。

でもいつもそんな時、先輩はわたしを呼んで、輪の中に入れてくれます。

嬉しい反面、申し訳なささでいっぱいでした。

そんなある日のことです。

文化祭の準備で、生徒会がいつも以上に忙しく、そして慌しくなりました。
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