リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『純愛』・5
「いや、今日はもういい。一段落ついたし、しばらく休むといい」
「…はい」
本当に役立たずです、わたしは…。
先輩の手には冷たいタオルが握られていました。きっとわたしの顔を拭いてくれたんでしょう。
申し訳なくて、わたしは上半身だけ起こしました。
「あっあの、先輩はもう戻っていただいてかまいませんよ? ご迷惑はもうおかけしませんから」
「迷惑だなんて思っていないよ。逆に役得だったから」
そう言って笑われても、わたしにはサッパリ意味が…。
「ちょうど聞きたいこともあったしね」
「聞きたいこと?」
「そう。以前、生徒会室で居眠りしているところ、見られちゃっただろう? その時、オレ、本当に何も言ってなかった?」
そう聞く先輩の目は…笑っていませんでした。
顔は笑っているのに…。
だからか、身の危険を感じて、わたしは白状することにしました。
「…はい」
本当に役立たずです、わたしは…。
先輩の手には冷たいタオルが握られていました。きっとわたしの顔を拭いてくれたんでしょう。
申し訳なくて、わたしは上半身だけ起こしました。
「あっあの、先輩はもう戻っていただいてかまいませんよ? ご迷惑はもうおかけしませんから」
「迷惑だなんて思っていないよ。逆に役得だったから」
そう言って笑われても、わたしにはサッパリ意味が…。
「ちょうど聞きたいこともあったしね」
「聞きたいこと?」
「そう。以前、生徒会室で居眠りしているところ、見られちゃっただろう? その時、オレ、本当に何も言ってなかった?」
そう聞く先輩の目は…笑っていませんでした。
顔は笑っているのに…。
だからか、身の危険を感じて、わたしは白状することにしました。