リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『甘々』・2(中学生)
「んっ…」

彼の熱い唇が、アタシの唇に触れる。

…彼のキスも変わった。

前はホントに少し触れるだけだったのが、今では唇をむさぼられるようなキスをしてくる。

野生的で本能的なキスに、いつも頭の中が真っ白になる。

「…ちょっと、人が来たらどうすんの?」

少し唇を離して言うと、アタシの吐息が唇に当たったのか、くすぐったそうに彼は笑った。

「大丈夫だって。ここは滅多に人が来ない。だから練習場にしてんだから」

「あきれた。スケベな下心で練習場を選んだの?」

「それもあるけど…練習している姿って、カッコ悪いだろ?」

「まっ、確かに人に見せるようなモノじゃないわね」

彼の練習している姿を思い浮かべ、思わず肩を竦めて見せる。
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