きいろいアヒル
黒いシャープペンをくるっと回して、得意顔。
 


……ドキン!



その時、不意に私のハートが跳ねた。



なんだか……沢原くんのスマイルが、素敵に見えてしまって。



……あ、あれ?



なんか、私、ヘン……。



胸がきゅきゅきゅって、締め付けられる。
 


――苦しい。



「この調子なら、きっと再試も大丈夫ね」



私は平静を装って、言葉を発した。



「おう。まかせろ」
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