みつめていた。
「は?」
圭はビックリしたような顔をしてあたしを見つめる。
「クスッ、なにその顔」
あたしは少し笑うと、ベンチから立ち、ブランコの方へ歩いて行った。
「おい、どういう意味だよ?」
「どういう意味って1つしかないでしょ?あたしたち、別れるってことだよ」
「・・・なんでだ?」
「圭が1番分かるでしょ?」
「・・・」
「圭、素直になりなよ」
ヒュー
キィー・・・
キィー・・・
「・・・」
圭は無言で下を見つめ、
あたしはブランコを漕ぎながら空を見ていた。
「圭」
キィー・・・
「・・・・」
「あたしね、圭がなんで、いつもグランドを見てるか知ってるよ」
キィー・・・
「・・・」
「圭・・・夏木さんが・・好きなんでしょ?」
圭が真剣な目をして夏木さんを見る姿を思い出して涙が出る。