みつめていた。
宏太と飲んでいる時だった。
「ん?宏太、携帯鳴ってるぞ」
「マジ?・・・・もしもし」
宏太はディスプレイを見ると驚いた顔をして電話に出た。
「ハルから電話って珍しいな」
ハル?聞いたことない名前だな。
・・・・・----
「今?今は友達と飲んでる」
宏太はチラッと俺を見て言う。
・・・・------
「それは危ない。お前も来いよ。大丈夫、友達は1人だけだし。ちゃんと送ってやるから」
話しの内容によると、『ハル』がこっちに来るのに渋ってるのが分かった。
「俺帰ろうか?」
俺が帰れば『ハル』も来るだろ。
「大丈夫。信いろよ。ハル来いよな」
宏太は『ハル』の返事も聞かずに電話を切った。
「でも友達来るんだろ?」
「いや、ハルはいとこだ」
「いとこ?」
だから聞いたことなかったのか。
「もうすぐ来るから・・・って来た来た。ハル、こっち」
宏太が手を振る。