みつめていた。
「・・・信」
「なんだよ」
「それは壊れてたの」
「・・・へ?」
目の前にはとぼけた顔をした夫。
「チーちゃんが壊してたの」
「そーだったのか!焦った~」
信は相当焦ってたのか、少し汗をかいていた。
そんな信が少し笑えた。
「信、これ直せないかな」
首と胴体が離れたリカちゃんに指を差す。
「ん~・・・俺には無理だな」
信はすぐに決断をだした。
「もうちょっと考えてよ」
「無理なものは無理」
「そっか・・・」
新しいの買おうかな・・・。
あたしが考えていると信はリカちゃんを持つとなにか考えている。
「どうしたの?」
「リカちゃんさ・・・」
「うん・・・?」
信は真剣な顔をしてポツリと言った。