みつめていた。
あたしも信を抱きしめた。
「うん・・・信もありがとう」
あたしの体に命を宿らしてくれてありがとう。
「明日一緒に病院行こうか」
「うん」
「そういえば、チーちゃんすごいな」
千愛が言った夢はきっと正夢になってあたしたちは今よりもっと幸せな時を過ごすだろう。
「チーちゃんのおかげだね」
チーちゃんの夢の話で気がついた妊娠。
「俺たち、これからもっと幸せな家族になるな」
「そうだね」
「こんな俺だけどこれからもよろしくな」
信は笑ってあたしのおでこにキスをした。
あたしはその瞬間、一生この幸せが続くように願った。
『家族団欒』
ーENDー