ありったけの愛を込めて
「で?何点だったの?」
「……まだ見てないんです」
「はい?何で?」
「いや、何か恐くて……それに先生に一番に見てほしかったの」
「へぇー。これでなかったら俺笑うぞ。まっとりあえず見ようぜ。あっ何点取れば良いんだっけ?」
先生っていつもこんなしゃべるっけ?
たまたまかな?
「えっと……91」
「了解。じゃあ開けよ」
恐い恐い
あたしは恐る恐る目を細めながら紙を開いた
「「92点……」」
先生とあたしの声はうまく重なった
92点?
「やっやった!!先生!!約束守れたよ!!!」
「うん!!うん!!やったな!お前ほんと頑張ったな!」
先生はあたしの頭をわしゃわしゃ撫でた