ありったけの愛を込めて
「つーか、せっかく俺が、連れてきてやったのにちゃんと星見ろ」
「ま、まぁそれはそうだけど」
今、話そらした
「じゃあ先生車戻らないで。一人で見るの嫌だよ」
一人で見ても先生がいなきゃ意味ない
「……はいはい。ちゃんと隣にいてやりますよ」
「ありがと……」
気になることはいっぱいあるけど、今は先生の隣で星を見ることができているから
全部胸にしまっておくよ
「ねー先生、また連れて来てね?」
「はいはい。気が向いたらな」
先生とあたしの二人だけの秘密の時間は
謎が多く残ったけど
今までより近付けた気がした時間だった