ありったけの愛を込めて




「大丈夫やって。さほどBとする事は変わらんし」






どんなに言われても何か心に引っ掛かるの






ずっと黙ってるあたしに対して





「じゃあBにするか?別に1人ぐらいおらんようになってもいけるし、そんなにAが嫌なんやったら変えたるわ。まぁこんなチャンス滅多にないけどな」








「………っ」




事務室のドアを開けて塾から出た





あたしは塾長から逃げた



今の優柔不断な自分大嫌い


Aに上がれたら普通喜ぶはずなのに………





先生………あたし今無性に先生に会いたいよ









「宮内?」





聞きたかった愛しい声
あたしの大好きな人が
今目の前にいた







< 45 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop