ありったけの愛を込めて
「大丈夫やって。さほどBとする事は変わらんし」
どんなに言われても何か心に引っ掛かるの
ずっと黙ってるあたしに対して
「じゃあBにするか?別に1人ぐらいおらんようになってもいけるし、そんなにAが嫌なんやったら変えたるわ。まぁこんなチャンス滅多にないけどな」
「………っ」
事務室のドアを開けて塾から出た
あたしは塾長から逃げた
今の優柔不断な自分大嫌い
Aに上がれたら普通喜ぶはずなのに………
先生………あたし今無性に先生に会いたいよ
「宮内?」
聞きたかった愛しい声
あたしの大好きな人が
今目の前にいた