ありったけの愛を込めて
「先生………何でいるの?」
「や、今から授業だから」
「あ、そっか……」
先生の顔を見れただけで少し落ち着いてきた
でも授業だったらもう時間ないよね
「じゃあ、あたし帰るね」
これ以上先生の顔見てたら泣きそうだし
先生の横を通り過ぎて帰ろうとした
とき
「宮内」
と呼び止められた
ふいに呼ばれて振り返ると
先生はあたしに近づいてきた
何だろう……
先生はあたしの目の前に来た
何か近いんですけど
先生とあたしの視線が重なった
そらしたいのに真っ直ぐすぎてあたしは固まった
心臓がいつも以上に高鳴った
ビンッ
「いっったぁ〜。何するの?」