ありったけの愛を込めて
ほんと失礼なことしか言わないよね
「お前と一緒とか嫌じゃん」
「ほんと最悪、私結構普通に良かったって思ったのに」
「はっ!!?何で?」
何でそんな焦ってるんだろ
「だって私Bで1人だからさ、全く知らない子ばっかりだったらどうしようって思ってたんだよ」
「あ、そういうことか……」
中沢の顔が少しホッとしたような、悲しそうなよく分からない顔をしていた
そしてその後は他愛もない話をしたり
何度かチラッと先生の方を見たりしていた
先生は隣の女の子とずっと楽しそうに話していた
途中からその光景を見ているだけで
嫌な気持ちになって
嫌な自分になりそうだったから途中から見るのをやめた
結局先生は誰にでも優しいんだもん