ありったけの愛を込めて





愛莉ちゃんが言った



私の胸はドキッとした



「あっ萌もねさっき言ってたんだよ。由衣ちゃんの校の先生なんだよね?」



えっその話題ふらないで〜


「そ、そうだよ」



うわ、噛んじゃった……不自然すぎる……



「良いなぁ。うちの校あんな先生いないもんね佳奈ぁ」


「うん、授業も分かりやすかったし最高だと思った」



やっぱりみんな思うことは一緒なんだ




そのときドアが開いて
誰かと思って見ると、噂のあの人だった




「わっ林先生来たよ来たよ!」


「愛莉テンション上がりすぎ」



聞こえないようにこんな会話をしていたら



「朝配り忘れてたこの3日間の時間割持ってきたから配るな〜」



先生はお弁当のグループごとに紙を配っていくらしい


顔を見れて本当に嬉しいけどこんなに来ないでほしいと思ったのは初めてだった




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