くつしたに穴



そしてこの靴下ミッションもとい、靴下事件は意外なことで終結することとなる。





「あ~、お腹いっぱいだー」

「うん。気持ち悪いくらいだよ~」


店を出て、二人で帰っていた。
正直、神経が足にあるからあんまり食べてないんだけどね。

すると彼は突然。


「今日さ、さとみ可愛かったよ」

「え、何が」


褒め言葉に慣れてないあたしは、突然のこの言葉に戸惑う。

だけどちょっと、いや、かなり嬉しくなったそのときに。


「必死に靴下の穴隠そうとしてたもんな」



ばれてたのですか。


ばれちゃってたのですか?





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