On The Wind
Chapter 2 Love that begins to move
無事に学園祭は終わった。
あの時感じた感覚は、一度きり。
ていっても、その理由は、
そのあと、新垣先輩を見かけることがなかったし、
BAR STARへ足を向けることもなかった。
行ったところで、新垣先輩へ近づけることもなければ
ただの勘違いと気づくのも嫌だったから。
このままの気持ちのまま温存しておきたかった。
今日は11日。
あの初恋の日。
日曜だけど、散歩がてらに行ってみよう。