あなたがくれたクローバー



「太陽の塔…ここの言い伝えは…太陽の塔が完成した時、太陽が示す場所で2人は誓いを交わす。」


「完成?もう完成しちゃってるじゃん!?」


「まぁまぁ!もう少し時間あるから、誓い考えといて!」




甲斐は、走ってどこか行ってしまった。



誓いって言われても…



私は近くにあったベンチに座った。



「ねぇねぇ!君可愛くない?1人?一緒に遊びに行かない?」



ナンパ?



シカトしていると、その男はどんどん接近してくる。


ナンパなんてされたことのない私は、どう対応したらいいかわからず、戸惑っていた。



「髪サラサラじゃ〜ん!本当可愛いね?誰か待ってるの?」


やだ!



気持ち悪いっ!


そんな私を無視して、男は隣に座って髪、手を触って、耳元で囁いてくる。



ゾクッ



男が太ももを触ってきた。


甲斐っ…―――!



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