あなたがくれたクローバー




ボキッ


「いっ!」



甲斐!



「てめぇ!俺の女に触ってんじゃねぇ〜よ!」


「ご、ごめんなさい!」



男は走ってどこかへ行ってしまった。


「甲斐!」


私は、甲斐に抱きついた。

「まったく…お前は…」


「ごめんなさい…ありがと…」


「俺も目離したの悪かったけどさ…美紗も今日可愛いすぎなんだよ!」




えっ!?



「メイクなんかしやがって!」


「気付いてたの?」


「ばか!自分の女がオシャレしてんのに気付かない奴なんているかよ!」


「甲斐…ありがとう…」


「メイク似合ってるし、可愛いけどさ…俺以外に見せてんじゃねぇ〜よ」



最後の方を小声で言う甲斐。



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