あなたがくれたクローバー
今日母さんが死んだ…
反抗ばっかしてる俺の身代わりになってくれた…
後悔した…
なんで、素直にありがとうって言えなかったんだろう?
本当ごめんな…
それから…ありがとう…
今日、高校の入試だった。
茶髪の俺には、誰一人近寄らない…
これでいいんだ…
もう、裏切られるのは嫌だ…
俺は、この日消しゴムを忘れた。
仕方ないから、シャーペンの先に付いている消しゴムを使ってた。
そしたら、隣の女が自分の消しゴムを切って、半分くれた。
俺のこと怖くなかったのか…?
彼女は、笑顔で指を自分の口に当てた。
シー!っていう意味。
その時気付いた…
彼女の左手首には、リスカの跡があった…
あいつにも…辛い過去があったんだ…
俺は、初めて恋におちた。
えっ!?
お母さんの亡くなった話は、私が聞いたのと全く同じだった。
辛かったんだろうな…