あなたがくれたクローバー
今日…見つけた…
俺の初恋相手…
屋上で…歌を歌っていた。
綺麗な声だった…
完璧に惚れた俺。
俺は、彼女の忘れたノートを手に、彼女を追い掛けた。
泣いていた彼女を
ほっとけなかった…
話たかった…
俺の中に久しぶりに光が差した。
彼女は俺のこと覚えてなかった…
でも…名前を知っててくれた…
多分、悪い噂で知ったんだろう…
でも、無性に嬉しかった…
名前を聞いた。
草原美紗…
帰り、美紗が泣いていた…
ほっとけなかった…
救ってやりたかった…
屋上に午後の紅茶を持って来ていた美紗…
俺は、同じのを買って美紗にやった。
俺は、美紗を少しでも救えたのだろうか…?
そんな…
全然覚えてないよ…
ずっと…
私のこと想ってくれてたんだ…
俺は、授業が終わった瞬間、屋上へ向かった。
早く早く美紗に会いたかった。
美紗は、まだ来てなかった…
この前…あんなに悲しんでいたのに…
俺は、美紗に会えるのが楽しみだった…
最低だ…俺…
最低じゃないよ…
甲斐…
私は、貴方にとても救われた…